2011年5月4日水曜日

ボカラでおもふ。

5月3日
日本で仕事に追われている人は、一度ポカラみたいな場所を訪れた方がいい。
旅行に出たら出たで、あれしなきゃ、これしなきゃとか限られた時間を上手く使わないといけないなんて固定観念に縛られたり、旅行先での人工的なアミューズメントを求めがちになってしまう事が多いが、何もないが故に何もしない所から始めて見るのも面白い。

大雨で外に出るに出られない一日とか、一日中停電でテレビもネットも出来ない日とかが否応なしに訪れる訳で、「とりあえず明日できてばいいや」とか、「また来ればいいや」的なガツガツしない考え方ができたりする。

そして何もしていないつもりでも何かしら些細なことを発見したり、心が動いたりしている事に気づく。
こういう感覚も大切な気がした。

んでもって 、何かやろうかなと思い立ったらとりあえず、やってみる。
基本行き当たりばったりなので色々上手くいかない事もあるがそれはそれで面白い。だって、世の中そんなに上手く行く事ばかりじゃないもんね。
上手くいかなくても、何かと周りの人が助けてくれたりする。ポカラはそんな事ができそうな街だと思った。

ラオスのルアンプラパンやバンビエン、ベトナムのホイアンなんかも似ている気がした。

今日は朝早めに起きて、一日200ルピーの貸し自転車で昔の街並みが残るオールドバザールへ行ってみた。
まずはレイクサイドから空港までのんびりとツーリング。空港前の道路からヒマラヤの山々がぼんやりではあるが見る事ができた。周囲の小さい山や街並みとの対比のせいかサランコットの展望台でみた時よりも威圧感を感じた。空港前の道路から北に向かって自転車をこぐ。目の前にも壮大な山々が見え隠れするため、自転車で山に登っている様な錯覚もあったりする。しかも緩やかな登り坂のため結構足にくる。もう数分でプルプルいっちゃう状態。自転車はギアがぶっ壊れていてシフトチェンジできない。しかも一番重いギアになってる。こりゃたまらん。
とはいえ、これも一度出掛けたら戻るかそこまで行くかの二者択一である。しょーがないから山に登っているより楽だと自分に言い聞かせて、汗だくになって自転車を前に進めた。
オールドバザールの街並みは、レンガでできた古い建物が並んでいる。レイクサイドの観光地とはちょっと風情が異なっていた。ゆっくり走りながら一通り街を流して帰路に着く。帰りはさっきの登り坂の貯金があるので、一漕ぎもせずに5kmを一気にダウンヒルしてきた。

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