2010年4月27日火曜日

タイ国鉄北線を北上せよ!!

旅というものは改めて面白いと思う。なぜって、ナニも考えずにそこに居れば誰にも文句も言われず居ることができる。日本での私生活では出不精な私は海外に来てもその習性がなかなか抜けない。旅は自分から歩を進めないと何も起こらない。なので二日いたバンコクを去り、新たな土地に向けて出発することにした。
とりあえず、遺跡の街、スコータイに向かうかと自分に言い聞かせながら朝8時にホテルをチェックアウトした。昨夜もビールを飲みすぎて少々頭が痛かったが、ホテルを出ていきなりの暑さでそれどころではなくなった。Soi11にあるホテルからBTSのNaNa駅まで歩いてすぐなので、BTSから地下鉄を乗り継いでタイ国鉄が乗り入れているフアランポーン駅まで向かうことにしたが・・・・。
いきなりNaNa駅が封鎖されている。近くでジュースを買っていた女性に尋ねると、今朝は軍隊が出動してすべての駅が封鎖されているとのこと。彼女たちは夜遊びした帰りで、「BTSに乗れないので帰れないのよぉ~。」とケラケラ笑いながら教えてくれた。
仕方ないのでMRTのスクンビット駅まで徒歩で向かうことにしたのだが、その途中途中に武装した軍隊の兵士達が数十人隊列をつくって持ち場につくような光景を数度目にした。

 これには少々緊張感が走った・・・。

タイでも数回兵士が自動小銃を持って警備しているところを見たことがあるが、今回の人数はハンパではない。ヤバそうだ。

このまま徒歩で駅まで向かう途中でなにかに遭遇しても嫌なので、速攻タクシーを拾って駅まで向かわせた。タクシーの運ちゃんによると道路も軍隊の規制がかかっており駅まではかなり迂回することになるらしい。で、メーター使わず言い値で「200バーツ!!」と言ってきたので、ディスカウント交渉してB100にさせた。
通常、ホアランポーン駅まではスクンビット通りからだとまっすぐに近い経路で迎えるのだが、やはりかなり迂回している。その対向車線をトラックの荷台に大きなスピーカーを積んで数人が旗を降っている光景を目にした。もしかすると赤シャツ軍団か・・・?





無事、フアランポーン駅に到着。10:50発の二等車両(B449)でピサヌロークまでのチケット購入して遅い朝飯を食べる。程なくすると10番プラットフォームに3両しかない列車が入線し、その1号車に乗り込んだ。中は冷房が効いていてリクライニングもかなり倒せる。足元も広い。かなり快適だ。
ディーゼル機関の列車は定刻ちょうどに出発。いよいよ、移動開始だ。このワクワク感はやはり移動好きの私にとって毎回違った楽しみを教えてくれる。
車内での暇つぶしに今回持参してきた沢木耕太郎さんの「国道1号線を北上せよ」という小説になぞらえて、こちらは「タイ国鉄北線を北上せよ!!」としてみた。無軌道無計画な旅でも何かしらテーマが欲しいところだったので、好都合だ。
しばらくすると、車内のサービスらしくパッタイがランチとして出てきた。先程駅でオムレツ丼をランチとして購入してきたので、どうしようかと困りながらパッタイを口にしたところ、これが結構イケるのだ。下手な航空会社の機内食よりうまいかもしれない。
お腹も満足して小説を読んでいたのだが、いつのまにか眠りに入ってしまった・・・。

0 件のコメント:

コメントを投稿