2010年4月27日火曜日

空飛ぶ空芯菜

バンコクから5時間半、ピサヌロークに到着した。相変わらずタイ国鉄は予定より遅れての到着だ。駅を出るとなんか風景がおかしい、いつものタイの街とはちょっと様相が違う・・・。なんだろうこの違和感は??と街中を歩きながら宿探しをしていて気がついた。街中のほとんどの看板がタイ語だけなのだ。大抵の大きな町であれば看板などにタイ語の横に英語を書いてあるのだが、この街ではほとんどそれが見受けられなかった。これじゃ、全くもってどこに何があるのか分からない。
ゲストハウスをいくつか見つけたが、HOTELと小さい字で書いてあるので入口の近くまで行かないと判別できない。この辺のゲストハウスは大体B400位の模様。結局、近くにある中級ホテルにB520で決めた。
さて、夕食をとりにナイトマーケットまで足を運ぶことに。途中、大きな広場でゴーゴーソングを大音量でかけてエアロビをしている100人程度の大集団を目撃した。夕方なので仕事上がりにひと踊りというとことなのだろう。しかし、曲がゴーゴーソングというのは笑えた。

川べりを暫く歩くとナイトマーケットに入る。
ピサヌロークのナイトマーケットはバンコクやチェンマイのそれとは雰囲気が違う。観光客相手ではなく地元の人達向けのマーケットのようだ。なので、「ハロー、ウェルカーム」といういつもの呼び込みが全くない。歩いているお客は学生さんや主婦のような感じの人達が多い。どうも観光客自体が私しかいない感じがする。こういうのは非常に嬉しくなる。なんか自分だけが見つけた楽しい場所のようで秘密な感じがするのだ。
このナイトマーケットはよくTVでも出てくる「空飛ぶ空芯菜」の店のあるマーケットだ。車の上に作ったお立ち台に向かって、店の親父が炒めた空芯菜を放り投げ見事に皿で受け止める。どうやら集団の観光客相手にしか披露してくれないらしい。近くの店でビールを飲みながら、世紀のエンターテイメントを見ようと待ったが1時間してもそれらしい雰囲気にはならず、諦めてマーケットをあとにしようとした・・・。その時である。十数台のリキシャーが外人観光客を乗せてさっきの店の方に向かっているではないか!!
これは!!と思い急いで引き返すと、やはりその「空飛ぶ空芯菜の店」に十数人の欧米系外国人観光客が席を陣取っている。リキシャーの運転手は持ってきた太鼓を鳴らし盛り上げている。

とその時、厨房からブワッと炎が立ち上り中華鍋を持ったオヤジがあのお立ち台に向かってなにやら放り投げたのだ!!暗がりでよく分からないがやはり空芯菜のようだ。
パップン・ファイデーンという空芯菜炒めは弧を描きながらお立ち台のお兄さんの受け皿に飛び込んだ。オヤジは意に介さず黙々と次の炒め物を初めている。「渋いぞオヤジ。」
タイの藤竜也のようなそのオヤジは全く盛り上げる気もなく淡々と調理をしているのだ。
なんか、ピサヌロークに来てちょっとお得な気がした。観光客は大喜びだ。
しばし待って注文した私の「飛ばなかった空芯菜」はご飯が出てくるまで10分以上も待たされ冷めてしまった。私の注文は観光客十数人の注文に吹き飛ばされてしまったようだ。

2 件のコメント:

  1. バンコク市内に兵士が自動小銃持ってる姿は異常ですね!
    やっぱり緊張感が増してるみたいですね
    チェンマイでも爆発騒ぎがあったみたいなんで地方でも気抜けないですね・・・
    ピサヌロークの空飛ぶ空芯菜炒め、見に行ったんですが私の時は団体客も居なかったので見ることができませんでした。
    スコータイでの日記も楽しみにしてます。

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  2. 湯気さん>
    スコータイは気乗りしなかったので、そのままチェンマイに来てしまいました。(笑)
    チェンマイに向かう途中でスコータイの遺跡の中を通過しましたが、「うーん。よらなくて正解。」ととりあえず、納得しました。
    とりあえず、チェンマイで3日ばかりのんびりしてみます。

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