2011年9月22日木曜日

帰って来たぞ@イスタンブール

今日はどうしようか・・、から始まったブルサの朝は取り敢えずバザールを散歩がてら見て周ってから市バスに乗ってイスタンブールに戻る事にした。
ブルサからイスタンブールへは約三時間の道のりだ。10時位のバスに乗れれば、昼過ぎにはイスタンブールに入れる。後の三日間はノンビリ過ごす事にしようと思った。
まだ、ボスポラス海峡まで行ってないし、イスタンブールの夕陽も撮ってない、まだビックリする位美味いトルコ料理にも出会っていないので、それなりにやりたい事もある。
などといろいろ考えているとバスは某港に入った。地図で確認すると、どうやらフェリーで対岸の待ちまでショートカットするようだ。今日はやや曇りなので船上からの風景もちょっと残念な感じだ。船尾にはカモメの大群が飛び回っている。数メートルの至近距離で飛んでいるカモメを久しぶりに見たが、ちょっと迫力があって写真に撮って見た。
なんやかんやしているうちに、フェリーが対岸に到着。そこから少し高速道路を走って、ミニバスに乗り換えてイスタンブールのアジア側のバスターミナル・ハレムに到着した。
すぐそばにエミノニュ行きのフェリー乗り場があるので、2リラでチケットを購入して早速乗り込む。
フェリーからはヨーロッパサイドの街が一望できる。ブルーモスクやガラタ塔など主要なイスタンブールの建物がマルマラ海を隔てて見える。2リラでこの景色を見れるならお得かもしれない。
そうだ、ボスポラス海峡クルーズでもしてみるか・・・。と思いたち、埠頭の発着案内を確認してから旧市街に宿探しに向かった・・・。
いくつかの宿で空き部屋を聞いたが、どこも満室だとのこと。今はハイシーズンなのでしょうがないらしい。とはいえ、極端に安くしてドミトリーっていう年でもないし、あんまり高い宿もなぁ・・・。ある宿で100ユーロの部屋にキャンセルがでたので80リラでどうだ?と言われたので、75まで値切って分不相応な部屋に一泊することになった。宿は快適に越したことはないが、高すぎるのもどうかと思っている。基本的にお湯のシャワーが出て、ACとWiFiが付いていれば合格なのだ。
高級なお湯のでがいいシャワーを浴びて飯を食いに出かけた。トラムヴァイの走るスルタンアフメット駅付近にいくつかのレストランがある。店先に惣菜屋のように料理が並べられていて、選ぶことができる。茄子の煮物とマッシュルームの煮物の二品とピラウ(ピラフ)が乗った一皿とビールを頼んだ。トルコは基本的にエキメッキと呼ばれるバゲットと、スープ、サラダ、ケバブなどの肉料理、煮物がほとんどのようだ。
ケバブもキョフテも食い飽きたが、この煮物は結構美味かった。トルコは野菜が美味しいのだな。チェックをしてびっくりしたのが、この一皿とビールで34リラ!!
地方なら20リラいかない量なのに・・・・。イスタンブールはやっぱり物価が高い。とはいえ、お腹も満足したので、ブルーモスクを眺めながらチャイを飲むことにした。チャイも2リラと地方の倍だ。
ちなみにチャイ、チャイと言っているがふっつうの紅茶なのでそんなに凄い飲み物ではないので誤解のないように。
しばしぼーっとしてモスクを見ていると前の席に二人のアンチャンが座って、タバコの火をくれと話しかけて来た。
何も聞いてないのに、
「俺たちはスペインとイタリアから来たんだ・・・。」
「日本人?どこに住んでる?」
とよくあるコミュニケーションをとって来た。
スペインとイタリア・・・?あれ?イスタンブールに入った日の宿の人が言ってたボッタクリの二人か!?
と一瞬で理解してしまった。以下、その会話。
2人組:「俺達は同じホテルで知り合ったんだ。俺はカルロス、彼はアントニオ。五日間の旅行なんだ。君は?」
私:「10日くらいかな・・・。」
2人組:「タバコの火持ってる?」
私:「タバコ吸わないから持ってない。」
(そもそも火を持ってないことがおかしいよね。話しかけるネタだんだろうな・・・。)
2人組:「東京のどこに住んでるの?新宿?渋谷?」
私:「よく知ってるね。」
2人組:「俺の彼女は日本人なのさ・・・。」
以下エロばなしに突入。無理に盛り上げようとしている。
2人組:「夕飯食べた?トルコのビールはエフェスだね。」
私:「もう食べちゃったから・・・。エフェスは有名だね。」
2人組:「これからベリーダンスを見にいくんだけど、ビール一緒に飲まないか?」

はい。おしまい。

こうやって一緒についていくとボッタクリバーに入って法外な値段を吹っかけられるか、抵抗して殴られるかという顛末になるみたいだ。
会話の隙間を狙って、チャイを飲み干し「バイバイ。」ってな感じでベンチを離れた。
どの国でもそうだが、やはり地方がいい。開発された都会は人間が擦れてしまっているのかもしれない。人を騙して利益を得るような狡猾な奴らが多い。もっともそれに引っかかってしまうほうにも問題はあるのだが・・・。
兎に角あと2日半は、マイペースで行こう。

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