2010年9月22日水曜日

色々、頭を使った朝。

昨夜のシンガポール女性のお誘いに行くかどうか朝から悩んでいた。基本面倒臭いし、なんか怪しい気もする。
とはいえ、約束してしまった手前、もし親切心で誘ってくれたとするならば、無視するのも失礼だ。
眠い目をこすってとりあえず起きて、待合せ場所のNew World Hotel 向かった。
8:00過ぎになっても彼女は現れない。
最初に会ったのが暗がりだったこともあり、あまり顔も覚えていない。しばらく待ってみて会えなければ、これも運ということで、さっさと帰ろうと思っていたところに携帯に電話が入った。どうやら、ホテルの入り口の外側にいるらしい。
これまた、とりあえず落ち会えたので、朝飯でも近くで食べましょう・・・。と思った途端にタクシーに乗るとのこと。
「どこ行くんだろう?」と確認したが、なにやら控えていた住所をドライバーに見せて、そこへ行けと言っている。もしかしたら、行きたいレストランでもあるのかと思って暫く歓談していると、段々街の中心部から離れて行く。最後は彼女が道順を教え始めた。"チョロンに行けなかった旅行者にしては詳しすぎる・・・"。タクシーは下町らしい路地で停まった。この辺に女性が行きたくなるようなレストランは無さそうだ・・・。いきなり路地に連れて行かれる・・・。「どこ行くの?」と尋ねると、従兄の家だという。路地の一番奥にある格子のついた門を開けると一人の小柄な女性が迎えてくれた。従兄の奥さんのようだ。勧められるがままに家にはいるといきなり食卓があり、朝食の準備ができていた。
ベトナムの家庭にお邪魔して朝飯が食えるのは有難いが、なんか変だぞ・・・。と内心考えながら従兄の流暢な英語に頷きながら飯を食っている俺。料理は鳥のモモ肉を焼いたものと、野菜炒め、豚の角煮と質素ながら普通に美味しかった。
従兄のはホテルマンでタイ、カンボジアなど各国のホテルで働いた経験があると言っている。プノンペンのカジノ付きホテルの話が始まって来た辺りから、「俺はカジノでディーラーもしたことがあるんだ。だから100%勝てる方法を知っている。教えてあげるから二階においで。」と誘われた。
バカラのようなカードゲームのルールを教え始めた。とりあえず聞いていると、じゃ、やってみよう的な軽いノリでチップを出して来た。
「あ、怪しい・・・。おいちょっと待て、俺カネ無いよ。」このままチップを半強制的に賭けさせられて、金をもぎ取られるのが容易に想像できる。話を中断させ、ホテルにもどってチェックアウトしないと行けないと無理やり家から脱出して来た。従兄も結構あっさり帰してくれた。

今考えると、全体的に話がおかしかった。
本当に親切で招待してくれたとしても、いきなり従兄の家に呼ばないだろうし朝飯をご馳走する義理もない。
話がギャンブルに流れて行く過程でホテルのパンフレットやチップのセットなど小物がタイミング良く出てくる。
私を誘った女性も今日は夕方からニャチャンに行くと言っておきながら予定が変わってメコン川ツアーに行くとか、かなり適当なことを言っている。朝飯を食べるだけならホテル周辺で軽く食べればいいはずだ。

よく、アジアで旅行者がこの手の輩に誘われて家に連れて行かれ、ギャンブルに誘われて大金をふんだくられるという事件があるそうだが、それなんだろうな多分。

人の言っていることを英語が聞き取りづらいからといって、鵜呑みにしていると、こんな事になるのだ。
きちんと頭脳をフル回転させて対応しなければならないな。
で、なければ騙されて自分自身が凹む事になる。

ここんとこ、ベトナムには俺の居場所は無いと思っていたことが何となく確信になりつつある。
なのでタイに行くことにした。

4 件のコメント:

  1. ご無事で何より・・・  タニ

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  2. ラーメン好き2010年9月22日 22:39

    よく帰ってきましたね。

    話を聞いてちょっとびっくりです。

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  3. ラーメン好き2010年9月23日 23:11

    バンコクのホテルは何処らへんが便利でしょうか?

    教えてくださいませ。*^^*

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  4. 読み進んでる内に、やばいなぁって思ってたら、やっぱりですか。
    ポイペトみたいな所だと警戒しますが、普通の街だと ついつい気が緩みますからね。

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